やろうと決めたのに、気づけば後回しにしている。
「今日こそは」と思ったまま、1日が終わってしまう。
そんな自分を変えたくて、すぐやる人の習慣を調べている方もいると思います。
この記事では、人間力大學オンラインに登壇した講師のうち、習慣ややる気について話した3人の事前対談を紹介します。
先に答え:すぐやる人に近づくための3つの習慣
3人の話を聞いていくと、特別な才能の話ではありませんでした。
どれも、小さく始められることです。
- 自分との小さな約束を守る:大きな決意より、毎日できる小さなことを一つ決めて守る
- 「なぜやるのか」を深める:やり方を考える前に、それをやって何を得たいのかを掘り下げる
- なりたい自分を先に演じる:自信が出るのを待たずに、その人の言葉や姿勢をまねてみる

ここからは、3人の話を一人ずつ見ていきます。
1. 自分との小さな約束を、少しずつ守ってきた
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(2022年10月の人間力大學オンライン事前対談より)
吉井さんは、習慣形成の連続講座『喜働力塾』を全国で開いてきた方です。
企業の顧問として人材育成に関わるほか、スポーツチームの指導もしています。
対談で、人生が変わる人と変わらない人の違いを聞かれた吉井さん。
最初に挙げたのは、ノウハウではありませんでした。
まず、本人が人生をより良くしようと思っているかどうか。
そして、自分の可能性を自分で信じていない人が多いのではないか、と話しています。
では、自分を信じられるようになるには何が要るのか。
吉井さんは、考え方が変わる手前に、自分との約束を守ることがあると考えています。
吉井さんによると、私たちは自分との約束を破り続けています。
朝に今日こそはと決めても、昼には人のせいにして明日に回してしまう。
1月1日に今年こそはと決めて、半年たっても手つかずのまま。
大きなことでも小さなことでも、約束を破るたびに、自分はこういうパターンだと分かってしまう、という話です。
吉井さん自身は、小さな自分との約束を、少しずつ守ろうとしてきたと振り返っています。
約束の中身は、本当に小さなことで構いません。
吉井さんが例に挙げたのは、ダッシュが嫌いな選手ならインターバルを5本だけ、というものでした。
家の中なら、自分の箸と茶碗とコップだけは自分で洗う。
それくらいの大きさです。
できない日もあるかもしれません。
それでも、やろうとしている自分がいると思えれば、また明日やろうと思える。
三日坊主で4日目に途切れても、4日目からまたやり直せばいい。
吉井さんは、そうやって少しずつ上がっていく形を、成功の曲線と同じだと話しています。
スポーツの話では、昨日の自分を少しでも超える努力を続けた人は、いざという場面で強い気持ちになれる、とも語っていました。
この話のポイント
「すぐやる」は、大きな決意から生まれるとは限りません。
自分で決めた小さなことを守る積み重ねが、自分を信じる土台になる。
吉井さんの話は、そう教えてくれます。
2. やり方より先に、「なぜやるのか」を深めた
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(2021年1月の人間力大學オンライン事前対談より)
山崎さんは、『やる気のスイッチ!』などの著書で知られる作家です。
概要欄によると、2021年の時点で著書は約50冊、累計150万部でした。
山崎さんによると、セミナーでいちばん多い質問は2つです。
どうしたらやる気が出るのか、どうしたらやる気が続くのか。
山崎さんは、やる気が続かない理由の一つを、目標と気持ちのつながりの浅さだと話しています。
人から評価されるから、親に言われたから、将来に有利だから。
そうした理由だけで頑張ると、続かなかったり、途中で止まったりしやすい、という考えです。
そこで山崎さんが大切にしているのが、「なぜ」を深めることです。
どうしたら達成できるかを考える前に、問いを変えます。
- なぜ、それを達成したいのか
- 達成することで、何を得られるのか
- それは、自分の人生にとってどんな意味があるのか
なぜやるのかを深めると、根っこが深くなり、木も高く育つ。
根っこが浅いと、倒れてしまう。山崎さんは、そんなたとえで説明しています。
対談では、物事の受け止め方を「トゥーミー」「バイミー」という言葉で整理する話もありました。
トゥーミーは、起きたことそのものが人生だと受け止める状態です。
主導権が自分になく、人と比べて落ち込んだり喜んだりしやすい、と山崎さんは話しています。
バイミーは、起きたことにどんな意味を与え、どう動くかで人生は変えられる、と考える状態です。
起きた事実は変えられなくても、意味づけは自分で変えられます。
ただ、バイミーにも苦しさがあると山崎さんは続けます。
結果にとらわれると、やらなければいけない、という気持ちに変わってしまう。
そんなときは、その後ろにある怖さを見てみる。
できなかったら本当にどうなるのかを考えてみると、思っていたほどではないと気づくことがある。
怖さが少し抜けると、やらなければではなく、やりたいに戻れる可能性が高い。
山崎さんは、そう話しています。
この話のポイント
「なぜやるのか」を深めておくと、やる気が続きやすくなる、と山崎さんは考えています。
やらなければと感じたら、その後ろにある怖さを一度見てみるのも一つの方法です。
人間力大學オンラインでは、こうした講師が登壇し、事前対談の続きを講演の本編で話しています。会員は過去の講演動画も見られます。
→ 人間力大學オンラインを見てみる
3. 自信がつくのを待たずに、なりたい自分を演じた
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(2026年6月の人間力大學オンライン事前対談より)
上田さんは、19歳で劇団四季に入団した方です。
『ライオンキング』のヒロイン・ナラ役など、主要キャストとして舞台に立ってきました。
上田さんは対談で、子どものころは自分を表現できずに育ったと話しています。
中学2年生のときに見た舞台をきっかけに、俳優を目指しました。
もともと臆病だったという上田さん。
ナラを演じ続けるうちに、家族を守る強さや、挑戦する勇気が自分の中から湧いてきたといいます。
そこで上田さんは、演じることを俳優だけのものにせず、自信がない人にも使えないかと考えます。
自信がない人に、自信がある人を演じてもらう。セリフや姿勢、声をつけてみる。
やってみると、ふだんの自分なら言わない言葉が出てくるそうです。
言ってみたことで、自分はこんなことも言える人間なのだと気づく。
上田さんは、それが変わっていくきっかけになると話しています。
この演じる力を教育にしようと、今は企業研修などで伝えています。
対談の最後、一歩踏み出せない人や自信がない人へのメッセージを聞かれた上田さんは、こう答えています。
この話のポイント
自信がついてから動こうとすると、なかなか動き出せません。
なりたい自分の言葉や姿勢を先にまねてみることで、動ける自分に気づけることがあります。
今日からできる、すぐやる人に近づく3つの習慣
3人の話から、今日からできることを3つにまとめます。どれも小さなことです。
- 自分との約束を一つだけ決める:コップを1つ洗う、ストレッチを1回する、くらいの大きさで構いません。途切れたら、次の日からまた始めれば大丈夫です
- やりたいことに「なぜ」を3回問いかける:なぜやりたいのか、やると何を得られるのか、自分にとってどんな意味があるのか。紙に書き出してみると、続ける理由が見えてくるかもしれません
- 「すぐやる人」になったつもりで一言を口にする:その人ならどんな言葉を使い、どんな姿勢でいるかを想像して、まねてみます。上田さんの話のように、ふだん言わない言葉が出てくることがあります
講師の話をもっと聞きたい方へ
今回紹介した3人は、いずれも人間力大學オンラインに登壇した講師です。
人間力大學オンラインでは、さまざまな分野の講師が、生き方や人との関わり方について講演しています。
事前対談で話しきれなかった体験や考え方は、講演の本編で詳しく語られています。
この記事は、人間力大學オンラインの事前対談(YouTube「人間力大學」)で講師の皆さんが話した内容をもとに、人間力大學 運営チームがまとめたものです。
