衛藤先生の講演は、聞くと大切な人に連絡したくなるような、日々の自分とプラスに向き合わせてくれるなと感じるのですが、今コロナ禍で自分も周りも大変な状況にある人が多いと思うんですけど、そんなときに衛藤先生がおすすめする考え方を教えて下さい。

例えばニュースでは暗いものや不安になるようなものが流れていたり、一方でYouTubeでは上手くいってる人を目にしたりする。上手くいってる人といってない人の分断だとか、人に会いたくても会えない状況もありますよね。僕はその寂しさっていうのは、出会ったときの喜びを大きくすると思います。

例えば、離婚して娘さんと会えなくなったお父さんがカウンセリングに来たときに、日記を書いたらどうですかって提案したんですね。毎日１行でも２行でも、その子への思いを書き溜めておけば、いざ5年後に会ってそれを渡したときに、どれだけの思いで会いたいと思っていたのか伝わると思うんですよね。そういうものってストーリーとして響くじゃないですか。

はい

だけどジャンプするには一回しゃがまないといけない。しっかりと助走をつけるからポーンと飛び出せるように、どれだけ沢山の蓄積をするかが大事ですよね。今はネットの時代で自分から情報を得やすいですから、興味のあることだったり自分に似たものばかり目について、考えが固まってきやすくなるんですよね。

自分の人生って何なんだろうなって考える方も多いと思うんですけど、この状態って絶対続かないので、これが終わったときによかったなって思えるように行動していくことが大事だと思いますね。

本を買ったり、自分との対話の中で向き合ったり、ピンチはチャンスじゃないですけど、より自分の人生について考えていけたら良いのかなと思います。

僕も『てっぺん』という飲食店をやっていて、昨日もそこのメンバーとオンラインの勉強会をやっていたんですけど、衛藤先生が仰ったようなことを僕もメンバーに伝えさせて貰っていたので、今聞いててすごく嬉しかったです。

機会っていう字には「会う」という字が含まれているように、これを機に人に会ってみると良いかなと思いますね。

僕はよく「3分間の親孝行」って呼んでるんですけど、どこかで時間が空いたときに親に電話をしたりして、特に話がなくても気にかけて見るんですね。

僕らは大抵、何か用事があって条件付きで連絡を取ると思うんですけど、「ただ声が聞きたくて」って、無条件のコミュニケーションって相手はきっと嬉しいと思うので、こんな時こそやってみたら良いのかなと思います。

すぐやります！　3分親孝行っていう発想はなかったですね。

僕らは時間があるとネットを見たりして知識を得た気分になるんですけど、アウトプットするのが大事ですよね。コロナでアウトプットできない、ではなくて、今だからこそ一番身近な人にアウトプットできる。しかも心からのコミュニケーションを通じてできる凄い良いきっかけに、今がなるんじゃないかなと思ってます。

あぁ……

インディアンの話に戻りますけど、あの人たちは「終わりで全てが決まる」って言うんですね。

人間の終わりって死ぬ時だと思うんですけど、僕らは生まれるときにギャンギャン泣いて生まれますよね。だけど死ぬ時っていうのは、逆に大笑いしてみんなが泣いて終わるのが正しい生き方ってインディアンの中では言われていて、そうする為にはやっぱり自己洞察して自分が本当に大切にしたいものは何なのか、そして無条件のコミュニケーションをやっていくこと。

末期癌の方とコミュニケーションするとみんな後悔してることってあるんですけど、そこで3分間のコミュニケーションやってみると、誰よりもやった本人が一番救われるんですよ。情けは人の為ならずって言いますけど、まさに人のためにやった事が自分に返ってくるんですよ。

はいはい

これは大嶋さんも日頃から言われてることだと思います。もっと家族に声かけてあげればよかったなとか、ああしとけ良かったなとか、逆にやれる事やったなって思える時間にコロナ禍は過ごしてほしいなと思うんですね。

ありがとうございます！！今回はこの辺で……^^;;

はい！

今度はもっともっと人間関係とか、自分を振り返ることについて話していきたいと思います。

ありがとうございます！

今度の人間力大學では、『仕事や家庭、友人関係ですぐに役立つ「やさしい心理学」』というテーマで、衛藤先生にお話しして頂きます！

9月21日の人間力大學で皆さんとお会いできるのを楽しみにしております！

温かい時間にしていきたいなと思います。今日はありがとうございました。

ありがとうございました！！