それで言うと『前祝いの法則』の中にもたくさんお金を持ったときって人って失う怖さとかそれを守らなきゃいけないって思ったりとか。人間関係とかで不安になって、結局最終的に行き着くのはお金で買えない安心感っていうのを。読ませてもらって「そうだよな」って思ったんですけど。かなりそこが安定する、生活、命が安定すると、全然人の不安感っていうのなくなるもんなんですね？

そうですね。不安なことがあったことすら忘れますね。

(笑)

まず不安じゃないことがデフォルトなんですよ。そう。だからその感覚を忘れてしまうときがあるんですね。なんで不安だったのかっていうのを思い出せなくなるんだけど。見学ツアーのお客さんのお話とか聞いて、「そっか。そういえばそうだったかも」って思い出すぐらいで。ここにいるルーメンバーと家族みたいに暮らしてるもんで、その感覚がもう麻痺しちゃってるんですよ。そうなると、面白いことしか考えてないもんで。「悩み事はなんですないんですか？」と聞かれんだけど、悩み事を探すのが悩みですね。

(笑)

全然なくなっちゃったんですよ。

今、何人ぐらいの方と一緒に生活されてるんですか？

今ね、アバウト工務店っていう名前がふざけてるけど、すごい良い工務店があるんですよ。その工務店のメンバーと79歳の酸素ボンベしょってるおばあちゃんと12人ぐらいで暮らしてますね。それと、エコヴィレッジビルダー養成講座生っていう人たちもいるんですけど。1年間俺と一緒に暮らしてエコヴィレッジのノウハウを全部1年で覚えて、そんで卒業したときには、土地プレゼントするんですけど、全国のどっかにね。「卒業したあとエコヴィレッジを作ってよ」っていうことでその受講生も一緒に暮らしてます。

受講生は何人ぐらいおられるんですか？

8人ですね。

1年間！1年間ですか！

そうなんです。受講生の奥さんとか、親とかもね、影響を受けて、仕事辞めちゃったりするもんで。会ったことないのに！夫婦でこっち引っ越してきちゃって途中から奥さんも移住してきたりとかね。結構、「今、大事なことってこれだよね、やっぱり」っていうことが確信持てるんですよ。1ヶ月ぐらい一緒に暮らすとね。だから「これで俺たちは行こうぜ！」ってなって、みんな「仕事なんかやめちまえ」みたいになって、みんな仕事しないでこっちに、石垣に移住してくるから。もう11月から絵本の村スタートしてんだけど、もう1000人以上の人が関わってお手伝いとかワークショップ参加してて、移住した人が20人ぐらいいますね。

へぇ～！

「まだ村ねぇ！」って(笑)

「これから作るだ」って(笑)

作ってる最中なのに、みんな夜ご飯食いながら「幸せだな～今日も」って言って寝たりするんだけど、俺がいない日にそれを言ってるわけよ。俺が出かけて大阪講演会行ったり金沢の能登半島のね、講演会やったりしていないじゃないですか。そのときに俺がいないときでさえみんな「今日も幸せだな、最高すね」とか言って、オリオンビール飲みながら寝ると。なんか最高なんですよね、毎日が。

いやあすごいな～体験体験したいです。

はい、ぜひ来てください。

行きたいっすね。石垣！

いやちょっとなんかもう、絶対、銀之輔さんと話すと「俺は影響を受けるな」って。やっぱり…

ああそっか！やめた方がいいね。後戻りできなくなるから(笑)

アハハ！

いや僕もう本当、すぐ影響を受けちゃうんですよ。

「何が大事か」がわかっちゃうと○か×かになるんじゃないですか、選択肢って。日本ってすごくいい国なもんで、どんなに失敗して、どん底落ちたとしても、のたれ死ないんですよ。いい国だから。駅前で死んでる人とか見たことないでしょ？

ないっすね。

絶対に死にません、この国ではどんな失敗しても。だから何だってやっちゃっていいし、何回でもチャレンジしていいんですよ。諦めずに。なのに何でやらないかっていうと、△で生きてもまあまあの人生、生きられるからなんですよね。

なるほどね。

そう、だからそれが俺と会っちゃうと△がなくなっちゃうもんで。○か×になっちゃうんですよ。だから戻れなくなる可能性あるから、会わないほうがいいかもしれないですね(笑)

大嶋さんががもし銀之輔さんと会ったら、山の中で暮らしてるかもしんないですもんね(笑)