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自己否定をやめたい人へ。4人の講師が語った「受け入れる」ということ

自分はダメだ。そう思ってしまう癖を、やめたい。

そう思って検索してきた方もいると思います。

この記事では、人間力大學オンラインの事前対談で、自己否定をやめることについて語った4人の講師の話を紹介します。

先に答え:自己否定をやめるために必要なこと

4人の話を聞いていくと、共通していたのは、自分を無理に変えようとすることではありませんでした。

  • すでにしていることに気づく:自分を大切にする行動は、すでに毎日の中にある
  • 感じていることをそのまま受け入れる:いい自分も悪い自分も、まず受け止める
  • 他人の評価を自分の答えにしない:決めつけられた自分を、そのまま信じなくていい
自己否定をやめる3つの手がかり(気づく・受け入れる・決めつけない)

ここからは、4人の話を一人ずつ見ていきます。

1. 「もう自分を愛している」ことに気づいた

1斎灯サトルさん大天井画絵師

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(2025年10月の人間力大學オンライン事前対談より)

斎灯さんは、神社仏閣の天井画を描く絵師です。

対談では「自分を好きになる」というテーマについて話しています。
好きになりなさいと言われても、できないことを押しつけられているように感じてしまう人が多い。
そこで斎灯さんが提案するのは、好きになる努力ではなく、すでに自分を好きだと気づくことです。

自分で自分のこと愛してるという自覚をしましょう── 斎灯サトルさん

例として挙げたのが、疲れたら自分のために布団を用意すること、頑張ったら自分にご褒美をあげることでした。
大事な人にする行為を、実は毎日自分にもしている。
そもそも自分のことはもう愛せている。そこに気づいてほしい、と話しています。

斎灯さんは、集合写真を見るときの例も挙げています。
子どもの集合写真があれば、まず自分の子どもを探す。
そして自分自身も写っていれば、子どもだけでなく自分の姿も先に探してしまう。
好きな人から無意識に探すのだとすれば、自分のことも無意識に大切にしている証拠だ、という話です。

子どもが何かを頑張ったときにご褒美をあげる回数は、年に数回ほどだと斎灯さんは言います。
一方で、自分が頑張った日には、ほぼ毎日のように何かをご褒美として自分に与えている人が多い。
それだけ高い頻度で、すでに自分を大切に扱っているということだと説明しています。

この話のポイント

自分を好きになろうと頑張る前に、すでにしている小さな行動を思い出してみる。
それだけで十分だと、斎灯さんは話しています。

2. 自己肯定感を高める習慣は、「受け入れる」ことだった

2野口嘉則さん心理カウンセラー/メンタルコーチ

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(2022年2月の人間力大學オンライン事前対談より)

概要欄のプロフィールによると、野口さんは15歳から対人恐怖症に悩み、19歳のときに心理学と出会いました。
対談では、本を読み漁って独学で実践し、1年半ほどかけて乗り越えたと話しています。
友だちと話したい気持ちはあっても、目を合わせるのが怖く、顔が引きつってしまう。
そんな4年間を過ごしたあと、図書館で読んだ心理学の本で初めて「対人恐怖症」という言葉を知り、自分と同じ人間が他にもいると分かって救われたと振り返っています。

対談では、自己肯定感は自分の行為(doing)や持っているもの(having)を根拠にすると育たないと説明しています。
結果を出せたから自分はいい、というやり方で育つのは「自信」のほうで、自信は出来事によって上がったり下がったりします。
一方で自己肯定感は積み上がっていくもので、頑張れないときの自分も受け入れられる力です。
心がしなやかに回復する力(レジリエンス)のベースにもなっている、と野口さんは話しています。
自分を見つめる側の自分が厳しすぎると、できていない自分にダメ出しをし続けてしまい、その関係の悪さが周りの人間関係にもそのまま再現される、とも話しています。

代わりに野口さんが挙げたのが、自分の存在そのもの(being)、つまり今の自分が感じていることをそのまま受け入れることでした。
悲しいときは悲しいと受け止める、がっかりしているときはがっかりしていると受け止める。
子どもが泣いているときに、すぐに元気を出してと励ますのではなく、悲しいね、とまず受け止めるのと同じ考え方だといいます。
そうして自分との関係が良くなると、自己肯定感も自然と育っていくと話しています。

この話のポイント

自己肯定感を高める習慣というと、何かを頑張って積み上げることを想像しがちです。
野口さんの話は、まず今の自分をそのまま受け入れることから始まると教えてくれます。

人間力大學オンラインでは、こうした講師が登壇し、事前対談の続きを講演の本編で話しています。会員は過去の講演動画も見られます。
→ 人間力大學オンラインを見てみる

3. 「できていない」は思い込みだった

3水江卓也さんビジネスプロデューサー/アスリートメンタルトレーナー

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(2024年3月の人間力大學オンライン事前対談より)

水江さんは、著書『すぐやる習慣、はじめました。』をテーマに対談しています。

行動も習慣もできていないと思っている人も、実はみんなすでに行動も習慣もしていると水江さんは話しています。
インプットしていることも、何かを続けていることも、すでに行動であり習慣だといいます。

水江さんが最初のころにお世話になった先生は、質疑応答で「私喋るの苦手なんです」という質問に、「当たり前じゃないですか。喋ってないんですから」と答えたそうです。

異性には話しにくい、初対面は話しにくい。できない条件ばかりに目を向けてしまうが、1対1なら話せる、親しければ話せるという、できている部分は誰にでもあると水江さんは話しています。

目の前に来たチャンスを、自分にはまだ早いと受け取らないのは、頼んだハンバーグを目の前にして食べないのと同じことだと水江さんは言います。
まず受け入れてから、どうするかを考えればいい。
自転車に乗れるようになるのも最初から誰もできなかったのと同じで、受け入れたあとは練習を重ねるだけだと話しています。

この話のポイント

できていないと思い込む前に、すでにできている小さなことを一つ探してみる。
できているところに目を向ければいい、と水江さんは話しています。

4. 言われた一言に縛られず、聞く力を見つけた

4山下義弘さん(ビリーさん)一般社団法人 聞聴道聞き上手協会 代表理事

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(2023年3月の人間力大學オンライン事前対談より)

山下さんは小学4年生のとき、話すと言葉がつかえてしまうことから、母に連れられて病院に行きました。

そこで言われたことを受けて、山下さんは「喋らないでいこう」と決め、大学まで人と話すことを避けて過ごしました。
バスケットボールでいつも一緒にいる仲間とは仲良くできても、初めて会う人とはうまく話せない。
そのまま、いちばんやりたくなかった営業職に就くことになり、3か月間売り上げゼロで辞める覚悟までしたそうです。

転機は、社長に、知っている中で聞き上手な人のベスト3を尋ねたことでした。
1位に挙がったのは、クラブのママさんでした。

山下さんは実際に神戸や大阪、東京のクラブで運転手やアルバイトをさせてもらい、ママさんたちの聞き方だけをひたすら観察します。
笑顔でいる、大きくうなずく。
観察した内容をメモに取り続けるうち、聞き方は6つの型に分けられることに気づいたといいます。

その型のうち4つを身につけて、紹介された社長に会いに行ったところ、その日のうちに契約が決まったそうです。
なぜ契約してくれたのかと尋ねると、返ってきたのは「本当に俺の話を聞いてくれてるから」という答えでした。

この話のポイント

人から言われた評価を、ずっと自分の答えにしておかなくていい。
山下さんは、話すのが苦手という評価の代わりに、聞くという得意を見つけました。

今日からできる、自己否定をやめるための4つのこと

4人の話から、今日からできることを4つにまとめます。どれも小さなことです。

  1. 今日自分にしたことを一つ書き出す:疲れて休んだ、頑張ってご褒美をあげた。斎灯さんのように、それはすでに自分を大切にする行動です
  2. 今感じていることをそのまま言葉にする:「悲しい」「がっかりしてる」で構いません。野口さんのように、受け入れることから自己肯定感は育ちます
  3. できている部分を一つ探す:できない条件ではなく、できている場面を思い出してみる。水江さんの話のように、できているところに目を向けることから始まります
  4. 人から言われた一言を、もう一度見直す:苦手・ダメと言われたことが、本当に今の自分にも当てはまるのか考えてみる。山下さんのように、別の得意が見つかることもあります

講師の話をもっと聞きたい方へ

今回紹介した4人は、いずれも人間力大學オンラインに登壇した講師です。

人間力大學オンラインでは、さまざまな分野の講師が、生き方や人との関わり方について講演しています。
事前対談で話しきれなかった体験や考え方は、講演の本編で詳しく語られています。

人間力大學オンラインの講師と日程を見る

この記事は、人間力大學オンラインの事前対談(YouTube「人間力大學」)で講師の皆さんが話した内容をもとに、人間力大學 運営チームがまとめたものです。