いやなんか、大嶋さん衝撃ですね、このエピソード…

大変失礼ながらに、それは僕知らなかったので。僕はそっから来られてるんだっていうのに衝撃でした。はい。

はい、そうなんですよ。なのでお金のね、よく父が言ってたんですけど。「お金っていうのはね、コインの裏側と表側で、表側は神様、裏側は悪魔がついてる」ってよく言ってたんですよ。「お前がどういう人間か、どっちのサイドかを決める」って。「お金の事をよく知ってて、お金を使いこなしたら、お金は神様になる。でもお金にだらしなかったりとか、お金ちゃんとして何かあったらお金悪魔になるぞ」っていうのをね、小さいときに怖い顔をして怪談を聞くかのように、お金って怖いみたいな感じの。そういう10代を送りまして。20代では経済的に恵まれて30代の4年間育児しかしてないときにですね、急に「本を書こう」と思って本を書き出して、それで作家になったってすごい変わった生き方してるんですよね。

そうなんですね。それでいうと、今の健さんの話もすごい衝撃的だったんですけど。お父さんから言われたように、お金との付き合い方、お金に愛されて幸せになる人と、お金にお金をうまく使いこなせずに、いろいろ大変な思いをする人っていうふうに、結構わかれると思うんですけど。

そうですね。気持ちよくお金を稼げるかどうかなんですよ。そして、お金も綺麗に手放せるかどうかなんですよね。

綺麗に手放せる！

そう。稼いでもずっとしがみついてたら、なんかケチくさい人になっちゃうんですよ。気持ちよく稼いで、綺麗に稼いで気持ちよくて手離れする人っていうのが、お金に愛される人の特徴ですよね。

へえ。ここで言う『綺麗に稼ぐ』っていうのは、逆に言うと、やっぱり良くない稼ぎ方もあるっていうことでもあるんですか？

例えばずるいことをしたり、あと払いたくないお金をむしり取るようにして取ったりとか。

なるほど、なるほど。

そういうお金のもらい方もあれば、大嶋さんみたいに「ありがとう、ありがとう」ってお客さんに言われて、そして従業員も喜んで。それを僕「ハッピーマネー」と呼んでるんですけどね。幸せなお金を受け取ってる人ってのは、やっぱりお金に愛される人ですよね。

うん。なるほど。あとは気持ちよく手放すっていうことは、逆にお金に執着しすぎてしまうがゆえに、お金を払うときに、払い渋りをしてしまったりとかそういうことですか？

そうそう余分に払ったりとかそういうような。

余分に払う？

はい。例えばね僕のメンターのジョン・グレイっていう世界で5,000万部本売った人なんですけど。アメリカってチップを払う習慣があるじゃないすか。

はい。はい。

最近、そのチップが値上がりしてて。昔は10%とか15%で良かったんですけど、最近ね、20%とか25%払うのが普通になってきたんですよ。あるとき、ジョン・グレイさんにね、「チップってどれぐらい払うのがいいんでしょうか？」って言ったら、「普通はね、大体2割も払えば十分だよ」って。「でもね僕は50%払うんだ」って言うんですよ。

ええええ！

7-8人でご飯行ったら10万とか15万なるじゃないですか。いいレストランだったら。その半分、7万とかをチップで払っちゃうんですよ。

ええ！

「なんでそんなことするんですか？」って言って。「だってその方がウェイターとかね、ウェイトレスの人はテンション上がるだろう」って。1回、僕、サンフランシスコのお宅にお邪魔したときに、ステーキハウスに連れてってもらったんですよ。そうして2人で「一番美味しいアメリカのステーキをごちそうするよ」って言って、あのお店に行ったら、支配人が、もうなんか2秒で飛んできたんですよね。普段、すごいあんだけチップ払うからもうなんか「ハイ！ドクターグレイ！」みたいな形でジャンプしてきて。やっぱりあんだけチップ払う人って人を幸せにするんだなと思って。で、もうみんなもうニコニコなんですよ。「ドクターグレイ！」「ハイ！ジョン」とか言って。やっぱりそうやって余分に払う人っていうのは愛されますよね。

いや、なるほど。すごいもちろんそういった意味で言うと、このお金の入口と出口の話でもあると思うんですけど、大嶋さんもお金を気持ちよく使う方かなと思うんですけどどうですか？

僕はでも、健さんの本をやっぱりいくつかもちろん読ましてもらってハッピーマネーのことも学ばしてもらってましたし、改めて今聞いて、僕もやっぱりその気持ちよく手放すっていうか、っていうのはすごく心がけてたんですけど。まだまだちょっと…もっと気持ちよくできるなって思います。

(笑)上には上がいますよね、そうそう。やっぱそういうすごいメンターと出会ったりとかしたら、「まだまだ自分はケチくさいな」と思いますよね。

そうですね。やっぱちょっと、これはなんかちょっと自分の中で、そうですね、ケチくさくなっちゃいかんなっていうことだけはなんかもっと意識しなあかんなと思いました。

ハハハハッ！いやもう十分ね素晴らしいと思うんですけど、でもね、そうやって大嶋さんみたいな人が元々すごくね、優しくて、金払いがいい人がもっと優しくなるんですよね。