『「超名言セラピー」〜ジャポニズムから学ぶ
この星の精神性を100年進化させる生き方〜②』
1枚の絵の中に見る時の流れ
ひすいこたろう
例えば、葛飾北斎の絵の中でも、有名な富嶽三十六景の中の1つでね。
ムネ
はい。
ひすいこたろう
あの夏の山の、夏の富士山が描かれてるんだけど。
ムネ
はい。
ひすいこたろう
水面を見ると、なんと雪景色の富士山なのね。
ムネ
え⁉
ひすいこたろう
だから、1枚の絵の中に、夏から冬の時間の流れを1枚の中の絵の中で表現してる富嶽三十六景の絵があって。要は1枚だけどアニメーションなのね。
ムネ
はぁぁぁ
ひすいこたろう
だからもうアニメーションの、その源流をですね。1枚の絵の中で表現しているとかですね。とにかく、はい。普通は、自分が見た視点から絵を描くのに、日本の浮世絵って、鳥の視線から街を見下ろしてる風景を描いたりですね。
ムネ
へぇぇぇ!
ひすいこたろう
もう自分の視点を飛び越えて描いてるんですよ。
ムネ
ロマンがすごいっすね!
風景画を流行らせたのは浮世絵
ひすいこたろう
そうそうそう。普通は、絵っていうのは自分が見た風景を描く。しかも、その風景自体が、風景を描くっていうこと自体が、もう新しかったんですよ。
ムネ
そうなんですか⁉
ひすいこたろう
絵っていうのは基本は、神話、神様を描くとか。貴族や王様を描くっていうのがスタンダードだったんだけど。江戸は、風景の美しさを描くとか、庶民の生活を生き生き描くっていうこと自体が、もう西洋にとって新しかったんですね。
ムネ
へえ~!何かイメージありますけどね。西洋画で風景画とか、民衆の人たちが農業してる…
ひすいこたろう
その辺はですね、浮世絵の影響からですね。結構、風景画っていうのがやっぱり世界的にスタンダードになっていくんですね
ムネ
すっごい!
ひすいこたろう
だから、自然の美しさを描くっていう発想がですね。元々は、葛飾北斎が風景画を流行らせたきっかけなんですよね。
ムネ
いやあ、大嶋さんなんかしびれますね。日本の歴史を聞くと。
大嶋啓介
いや、もう日本がこうやって、世界にあの影響を届けていたんだなっていうことがすごく嬉しいですね。
走り、盛り、名残
ひすいこたろう
そういえば!ある料理人さんがね、「私は料理の中でその時間の流れを表現することを大事にしてる」っていう日本料理の方がいたんですけど。葛飾北斎が、時間の流れを1枚の絵の中に表現したように、やっぱり日本って、その料理の中にも、時の流れを表現しようとする発想が元々あるんですよ。旬の食べ物を…世界中に旬の食べ物ってありますけど。
ムネ
はい。
ひすいこたろう
冬はかぼちゃとかね。でも日本は旬だけで分けるんじゃなくて。旬の前のやつを『走り』って言うんですよ。旬を『盛り』って言って、旬が過ぎたものを『名残』って表現するんですよね。
ムネ
へぇぇぇ!
ひすいこたろう
だからその日本の料理人っていうのは、旬だけを使うんじゃなくて、走りと名残というものを。その旬のを前後もちゃんと上手に料理の中に表現して、時の流れをやっぱり表現してくるのが日本料理なんですよね。
ムネ
なんか粋ですね。
ひすいこたろう
それは、やっぱり、葛飾北斎が絵の中でやってたことなんですよね。頂上だけを目指す生き方じゃなくて、時の移り変わり全部を、その時々を味わっていくっていう文化が日本にある、そういう発想が生まれてくるんですよね。なので、もちろん「こうなる!」って目標を描いて、そこに向かっていくことも大事なんだけど、日本人的感性っていうのも、その一瞬一瞬、夢に向かっていく過程もね、全部が夢のど真ん中っていうか。その1つ1つ、そのプロセス全部を味わっていく。
人間力大學オンライン 講師:ひすいこたろう氏
登壇日:2023/1/10(火)20:00-21:30
講演テーマ :
参加方法:人間力大學オンライン会員orビジター参加
ビジター参加費:2,750円(税込)
配信方法:ZOOM 人間力大學オンライン
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