「何のためにそれをしたいのか」を自分がときめく理由に結びつけることができたら、ずっとご機嫌で、いられるんですよ。ずっと喜びの中で勉強。その嫌な√2の中で喜びで生きれるんですよ。

これはすごい！これやったら最強ですね。

√2って聞いただけで眉間にしわが寄りますよ。

普通は「ウッ」ってなったりとか、身構えちゃうとか。

大嶋さんは、それをそのまんま自分が自身が起業、居酒屋を自分で起業するときにその方法を使ってるんですよ。仲間たちと集まって、どんな居酒屋になったら鼻血が出るほどやりたくなる居酒屋になるかっていう。そこに一番時間をかけてるんですよ。

究極の予祝体質ですね。

究極のね、しかもその何のためにそれをするのかっていうときめく理由を見つけられたら、例えばミシュランの三ツ星ご飯食べに行っても、その喜びって食べ終わって、すぐ忘れて、なくなっちゃうものじゃないですか。

瞬間的ですよね。

思い出としてね、素晴らしい思い出に残るけど。その喜びっていうのは、その喜怒哀楽っていうのはやっぱり時とともに消えていくものじゃないですか。

はい。風化しちゃいます。

でも、『何のためにこの居酒屋を作りたいか』っていう動機を作ると、ずっと楽しくいられるんですよ。そこに向かうゲームが。もう人生がゲームになっちゃうんですよ。

いやあ、あり方っすね。

だから、大嶋さん、居酒屋を作るとき、仲間たちと「どういう居酒屋にしたら、鼻血が出るほど興奮するか」っていうのをみんなで話し合ってね。例えば、自分が尊敬するその…大嶋さん、何社長さんでしたっけね？

楽グループの宇野社長さんです。

宇野社長さんが素晴らしい居酒屋を経営されてて、大嶋さんが大尊敬されてたそうなんですね。「居酒屋を作りたい」という夢を持ってる大嶋さんにとっては、同業者の本当に尊敬する神様のような宇野社長さんが、自分が起業したばかりの居酒屋に来てくれて、「なんだ！この居酒屋は～！」って。「凄すぎる～！」って。自分のね、社員の人たちも「大嶋の居酒屋見に行け！」っていうような居酒屋を作れたら鼻血が出る。そんな居酒屋が作れたら話が出る。尊敬するね、宇野社長が興奮するような居酒屋を、自分が作ることができたら、もう鼻血が出るとか。どういう居酒屋になったら鼻血が出るかっていうのを仲間たちとディスカッションして、どんどんいくつもいくつも積み重ねていくんですよね。例えば大嶋さんは、ここで働いてる大人を見たら、子どもたちが「やべえ！大人たちすげぇ輝いてる！俺も早く大人になりたい！」って思えるような。子どもたちが思えるような元気よく働いてる店になって、修学旅行の子どもたちが見学に。ディズニーランドの翌日に、うちの居酒屋に見学に。学校単位で見学に来る居酒屋になったら鼻血が出るってね。

うん。

そういう心からこうなったら鼻血が出るっていうのを積み重ねていくと、「絶対にこういう居酒屋作りたい」ってなってくるじゃないですか。そうすると、ずっと大嶋さんは鼻血が出っ放しなんですよ。

うん。

で、あの、銀行から、お金融資してもらうときに。リスクを書く欄があったときに「鼻血が出すぎること」っていう。

アハハ！

起業のリスクは『鼻血が出すぎること』って本当に書いてるんですよ。リスクヘッジをそのためにリスクに対して何をしなきゃいけないかリスクヘッジを記入する欄には、「ティッシュを用意する」って本当に書いてる。

アハハ！鼻血を拭くための！

そうそうそう。そうしたら、それを…ときめく動機っていうのが最大の引き寄せのポイントなんですよ。だから大嶋さん、居酒屋を作って1ヶ月で宇野社長来てくれたんですよね？

そうですね、はい。もう宇野社にも来てもらったし、もう日本の外食の、本当にすごい大御所の人たちがすごく。グローバルダイニングっていうもうその当時の外食産業作られたような感じの会社の店長さんたちもみんな来てくれて。はい、すごいことになりました。

すごいよね。だから、日本のね、喜び祝う血が過剰になると、大嶋さん。大嶋さんのような人。

血の記憶が目覚め過ぎると鼻血が出るんですね(笑)

うん。一般人はあそこまで目覚めなくていいと思います。