自分の中でセルフで「今、自分はこれぐらいだな」って観察するのも観察はできるんですけど。でも、良くありません？なんか自分では全然もう気にもしてないようなことを、ふと人から何か言われたとき「こんなに落ち込む自分がいるんだ」とか。

なるほど、なるほど。

なんか、すごい「こんなに嫌悪感を抱く自分がいるんだ」とか。何か人とのコミュニケーションの中で気づかされることってあるじゃないですか。

ある、ある。

これってセルフじゃわからないんですよ。

なるほど、なるほど。

うん。この人間関係の中で、人が自分を見せてくれる。自分ではたどり着けない。自分の深い部分がどうなってるのかを、人を通して見せてくれるっていうのが、この私達の、あの3次元の人との関わりって、そういう意味があって。だから、本当に大昔は覚醒するって言ったら、山にこもって1人で瞑想とかをして、やってた時代っていうのがあるけれども。それって、あの本当の本当の覚醒になりきらないこともあって。1人で山にこもってるとね。でも、本当の意味での覚醒は、よく、お坊さんとかが1,000日回峰行とかをされるけれども。それで自分がすごい人間になったとかじゃなくて。そういう方がよくおっしゃるのは、「そこから日常生活に入って、実際、日常を生きるっていうことが一番の修行であり、そこが一番大切なところですよ」っておっしゃったりするじゃないですか。私達はやっぱり、人との関わりの中で、自分を見ると、本当の自分を見ることができるし。自分を変えようとするときにも、やっぱり人との関わりなしには、本当の意味で自分を覚醒できなかったりするんですよ。

なるほど、うん。

そのスピードも速いし、人と一緒にやる方が。

その上で、人とのコミュニケーションとかを取っていく上で、なんか古都実さんが軸にしてる部分とか、スクール生たちに伝えてる何かポイントとかってあったりするんですか？

ポイントね。これ、あるんですけど。私、なんかこのポイントをみんながちゃんと押さえるようになったら…例えば、今、若い方でね、自殺されてしまう方とか多いじゃないですか。そういうのだいぶ変わるんじゃないかって思ってることがあって。

ええ！

なんか、世の中ってどうしても「みんなと仲良くしましょう」っていう風潮があるし、みんなと仲良くできる人が素晴らしくて、喧嘩が良くないことであり、好きになること、好かれることはいいことだけど、嫌うこととか、嫌われることは悪いこと、駄目なことみたいな感じになってるじゃないですか。

なるほど。

これが、一番危険で。

危険⁉

危険なんですよ。おかしな話なんですよ、これって。こんなことしたら、みんな愛し合えなくなっちゃうんですよ。

うん、うん。

え！なんか、だって。「好き」がいいことだと、みんな好きを目指そうとするじゃないですか。

うん。

「好かれる」を目指そうとすると、何かいいことのように見えるんですけど、それは結構どちらかというと、あんまりなんかよろしくないことも起きるんですか？

うん。もう私達は、みんなと愛し合うっていうことを成し得るためには、「好き」っていう感情も大事だけど「嫌い」っていう感情も同じだけ大事なんですよ。

うんうん。

好き』っていう感情は素晴らしいけど、『嫌い』という感情は劣った感情とか、あの人間性がなってないから、起っちゃう感情とかじゃないんですよ。

はい、はい。

感情は全て意味があって。全て大切なもので。この辺をね、30日の本編のところでもしっかりお話しようと思うんですけど。ここの認識が、みんな間違いまくってるから、逆に争いが絶えなくなってくるんです、人間関係の。

なるほど。