難病・戦争、、世界のどこかで戦っている子どもたち(第三話)
ムネ
大棟さーん!大棟さんのされている活動も紹介していただけたらと思います^^
福島正伸
ぜひー!!大棟さんお願いしまーす!
大棟耕介
はいー!みなさんこんにちはー!聞こえますかー?
ムネ
聞こえまーす!
世界を変えるクラウン(道化師)
大棟耕介
大棟耕介といいます。クラウンの “K”ちゃんと呼ばれています。いま北海道から沖縄まで、闘病中の子ども達がいる小児病棟でパフォーマンスをしています。96病院、150名の仲間と一緒に、定期的に訪問をして、ベッドサイドで大体年間3万人くらいの子ども達にパフォーマンスをしますね。去年はコロナでなかなか病院に行くことはできなかったんですが、このようにオンラインでパフォーマンスをしたり動画を配信したり、それから、似顔絵をプレゼントしたり。いまできることに集中して、活動をしてきました。海外ではウクライナとかデラルーシで7年間毎年パフォーマンスをしてきたり、東北の被災地ではなんと、700公演しました〜!^^
ぱちぱちぱちぱち〜〜
ぱちぱちぱちぱち〜〜
大棟耕介
ちょうどこの前の3月で10年経ちました。10年間ずーっと通い続けてきたので、小学生だった女の子がもうお母さんになっていたり。ぼくの仕事は「クラウン」。クラウンって道化師ですね。道化師というのは、サーカスの中の、脇役なんです。でも、サーカス全体のことを考えて、そして、最初から最後まで、あたたかい空間をつくっていくのが、仕事なんです。せっかくなんで、一度、ぼくのパフォーマンス、みていただきたいと思います。
ムネ
お願いしまーす!!すごーい!
パフォーマンスタイム!
子どもたちが、お母さんが、笑ってない……
大棟耕介
それではいきますよー!まぁぼくはあの、人前で自分が世界大会で金メダル取ってるとかそういうことを言うのは恥ずかしいので、謙虚に行きたいなと思ってますね。
(笑)
鬼丸昌也
大棟耕介
今日この服にはコンセプトがありまして、「休日のアメリカのお父さん」っていうコンセプトです。しかも、5月5日ということですね。
〜パフォーマンス(爆笑に包まれました)〜
ぱちぱちぱちぱち
大棟耕介
ありがとうございますー!ぼく達は子ども達のところに行ってパフォーマンスをしますが、この活動はクラウンが闘病中の子ども達にいく活動ではないんです。闘病中の子ども達がクラウンを病院に、招待する活動、つまり主語が違うんですよ。あくまでもぼくたちの仕事は、子ども達を主役にするということなんですね。せっかくなのでもうひとつくらいパフォーマンス見たいですよねっ?
〜パフォーマンス(爆笑に包まれました)〜
ぱちぱちぱちぱち
大棟耕介
だいたいこういうことをすると、子ども達から、怒られます。
大嶋啓介
笑笑
大棟耕介
まあ福島先生と鬼丸くんがいれば、ぼくのは余興みたいなものだと思ってます。
(笑)
大棟耕介
また子どもから怒られた感じがします。
〜パフォーマンス〜
ムネ
ええっ!?
大嶋啓介
これはすごい……
大棟耕介
ありがとうございます!今みたいに、世界中にこのスタジオから、サーカスを配信しています。病院でパフォーマンスをすると、子ども達が笑わないときがある。それはなぜか。闘病中の子ども達というのは、なかで病院を見ると、ちょっと大人びてしまったり、逆に赤ちゃん返りしてしまったり、そして、子ども達というのは、お母さんの顔をよく見てるんです。でお母さんが、笑顔じゃないんです。
風船
大棟耕介
お母さんというのは、そう、家に帰って、ご飯をつくり置きしたり、洗濯をしたり、病院に戻って病院のなかでシャワーを浴びていたり。そう、病院で寝泊まりをしている。とても疲れている。「子ども達が、病気なのは、私のせいかもしれない」って言って……。そうなんです。自責の念を持っているかもしれないんです。だからお母さんが笑ってないんで、どうしても子どもが笑わないんです。だからぼくは、最初に、
風船
大棟耕介
お母さんに対してパフォーマンスをします。お母さんが笑うと、もう大体、隣で子どもは笑うんです。お母さんの笑い声の方が、病室の空気をつくる力があります。でもそこまでいっても、まだダメでした。「ガラっ……」。「うるさいですよ、ここは病院です」。泉ピン子みたいな、看護師さんが入ってるんです。だから作戦を変えて、子ども後回し、おかあさん後回し。まず、病室に行く前に、ナースセンターに行って、ナースセンターで、そう、こういう風船つくって。
風船
大棟耕介
いま中に入れたのわかりますか?見えますよね?
ムネ
はい
大棟耕介
これで、「動脈静脈血管血液サラサラ」って言って、看護師さんを笑わせたり。
(笑)
大棟耕介
でもそこまでいっても、まだダメでした。これモノマネです。
………。
大棟耕介
分かりますか?いままで一度も当てられたことがないですが、いま「白い巨塔」の財前教授をしました。
大嶋啓介
ははは(笑)
笑いは伝播する
大棟耕介
そしたらみんな笑ってないことに気づいたんです。だから作戦変えたんです。そう、子ども後回し、お母さん後回し、看護師さん後回し、まずお医者さんのところに行って、お医者様にこうやって渡すんです。
白風船冠
大棟耕介
病院は、白、ホワイトが多いです。風船は、色があります。色というのは、熱を持っています。色はあったかい。これひとつで、日本中があったまってしまう。「こんなもので子どもの心は騙せない」って言ってたお医者さんが、これつけてたのを忘れて回診行っちゃったんです。チョー子どもノリノリ、そりゃそうですねぇ。つまり、子どもという ”点” を考えれば考えるほど、周りから、笑いや熱が伝播していくんです。笑いは、笑顔は、伝播する。だからぼくは、NHKのアナウンサーが、朝こうやって登場してくれれば日本中元気になると思います。国会で、そう、総理大臣が、こうやって演説してくれたら、もうコロナなんてすぐ、笑顔で吹っ飛ばせると思うんですよ。そうなんです。笑顔を、伝播させる。だれかひとりの笑顔を、町中に広げていく。もしかしたら、それが子ども食堂なんじゃないかなぁっていうふうに、そう、上手くまとめさせて頂いて、ぼくの話は、終わりたいと、思いまーす!!
バチバチバチバチ!!
大嶋啓介
いやああ!大棟さんありがとうございまーす!
福島正伸
すげええええ!!!!すげええ!!すげえええええ!
大棟耕介
ありがとうございます(^^)
ムネ
ありがとうございます!大嶋さんすごいですねー、大棟さんのパフォーマンス。
大嶋啓介
ぼくも大棟さんに何度かサーカスに招待していただいて、子ども達もつれて家族で行ったこともあるんですけども。ほんっとに大棟さん、いつもふざけているイメージしかないんです。
(うんうん!)
福島正伸
(笑)
鬼丸昌也
大嶋啓介
でもやっぱり今日も、ふざけてました(笑)ふざけてるっていうか(笑)
福島正伸
間違いない!
大嶋啓介
でもいっつも笑わせてくれて、いまの話も最高に感動して。笑顔は伝播する、いまできることから笑顔をどんどん増やしていくっていう、そんなこと大棟さん、ほんとに尊敬してます。ありがとうございます!