そして僕は、全てを捨てようって思いました。一回全てを捨てて、僕は何のために生まれ、何のために生きるのか、それを全て捨てた時に、真剣に考えるんじゃないか。そうだ、全てを捨てよう……。

家を出ました。友達とは縁を切りました。会っても話にならないからです。友達は僕にこう言いました。

「お前の人生は終わりだ。お前は間違っている。後で後悔するぞ。辛い人生待ってるぞ」。

僕は思ったんです。

「辛い人生を送ってみたい。そして苦しい思いをして、生きる意味を考えたいんだよ」。誰も理解してくれませんでした。そして僕はひとりぼっちで四畳半を借りました。そして一人で、地獄のような日々が続きます。

あ、地獄って良いところですから、えっと、大変な日々が続きます。

それは、日曜日を待って生きる生活でした。平日辛かったです。何のために生きるか分かんなくて、ただ嫌々アルバイトをして、僕は一番なりたくない大人になっていく。

朝から気分が良くない。僕は何のために働くんだ、仕事が辛い、仕事に行きたくない。そして日曜日が辛い。だって明日は、、、月曜日だから。

うわぁぁぁ！1週間全部辛いぞ〜。

どうしたらいいんだ。そこで夢を叶えたい、僕は自分らしく生きたい。僕は４つの夢に挑戦しました。全部失敗しました。成功できるわけありません。何にもノウハウもない知識もない、経験もない、誰も助けてくれないひとりぼっち。

そして僕はもう、生きてる意味はない、さようなら……。

そんなときに一個だけ、知りたいことがありました。

「世の中にはなぜ輝いている人がいるんだ、なぜ夢を叶えた人がいるんだ。その人達は、どうしてそんなことができるんだ」

知りたい。

毎日伝記をたくさん読みました。そして一年で、180人の人に会いに行きました。そしたらみんな頭がおかしい。夢を叶えた人たちは、おかしいんです！

ある世界一の技術者の方に言われたんです。

「福島さん、失敗ばっかりしてるんだろ。なにやっても上手くいかないんだろ。どうしていいか分かんないんだろ。楽しくて仕方ないだろ〜〜！」

え、この人あぶない。なんで失敗が楽しいんですか。そしたらその人が言ってくれたんです。

「失敗はね、学ぶことしかないんだよ。ノウハウができるんだよ。失敗した人間が、ノウハウを誰よりも作って成功しちゃうんだよ」

うんうん

「ええ！！失敗するって辛いことじゃないんですか？」

「違うよ、失敗っていうのはね、興奮すること。すごいぞ、ノウハウができていく、やる気が出てくることを失敗って言うんだよ。福島くん、失敗って漢字で書いたら、そこにふりがなを書きなさい、“せいちょう”って。」うおー！かっこいい！！

「でももし、ずっとずっとずっと失敗が続いたらどうするんですか？」

「そしたらね、こう思うよなぁ。”みんな諦めて、誰もできないことができるようになるぞー！みんなが諦める理由ができた！！」

「え、失敗が続くっていうのは、自分が諦める理由になるんじゃないんですか？」

「違うよ。他人が諦める理由になるんだよ」えー！失敗が続くのは他人が諦めるために起きたんですねー！！

「そうだよ福島くん」

「じゃぁそれでも、それでもずーーーーっと失敗が続いちゃったらどうするんですか？？」

「そしたらね、、、世界一だああああああ！！！！」

ふふふ（笑）

イっちゃった………

はは！（笑）

こんな人と同じことやったら絶対負けるわ……。

この人は、全てを意味のあるものに変えている。全てを未来に役立てている。僕はダメだ、失敗が続くと気持ちが閉ざされていく。