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人間力対談 〜ホスピタルクラウン 大棟耕介さん②〜

使命や覚悟の先にあるものとは?

 

ムネ
ムネ
先ほどクラウンとしての技術は身に付いたけど根幹の部分が腑に落ちなかったと話されてましたが、それがガチッとはまったエピソードなどはあったんですか?
大棟耕介
大棟耕介
お!ちゃんと戻してきましたね。これいい話しちゃっていいですか?
大嶋啓介
大嶋啓介
してください(笑)

 

誰かのためになら、アホになれる

大棟耕介
大棟耕介
これはほんとにいい話で、「人に笑われる」って嫌じゃないですか。分かりやすくいうとドリフターズ、『8時だよ!全員集合!』っていうやつね。あの人たちって典型的なクラウンなんですよ。ぼくは「ああいうの絶対できないな」って、いまだに難しいのだけど、クラウン初めて7〜8年経ったときに、ぼくが一番バカをしないとその作品がしまらない、そういうのを作られてしまったんです。
ムネ
ムネ
なるほどぉ
大棟耕介
大棟耕介
で、ぼくが中途半端な芸をしたら全然その作品がつまらないので、みんなのために頑張ってアホをやったときに、はじめて自分の殻が破れたの。
ムネ
ムネ
じゃあ脚本上、自分がやらないと成り立たないポジションになっちゃったんですね。
大棟耕介
大棟耕介
やべえ、いい話しちゃった。あとにとっとけばよかった……。
大嶋啓介
大嶋啓介
(笑)
ムネ
ムネ
それから自分の殻も破れたんですね。
大棟耕介
大棟耕介
そう、本当に変わった。

 

東北での復興支援 被災地で700公演

大嶋啓介
大嶋啓介
大棟さんに講演でも話してもらいたいのが、東北の震災の後に、被災地に行くかどうかで周りから背中を押されて、「行かなきゃ」って。その辺に大棟さんの人間性がすごい表れているなと思ってて。
大棟耕介
大棟耕介
(笑)
大嶋啓介
大嶋啓介
大棟さんは震災のあと何回くらい東北の方に行かれたんですか?
大棟耕介
大棟耕介
東北はこないだの3月にも行ってきたんですけど、10年間続けてきて700公演ですね。
大嶋啓介
大嶋啓介
まじっすかー!!?

ずーっと東北に行き続けているのも衝撃でしたし、病院も96病棟、子ども達に笑顔を届け続けているっていう、これは何年続けているんですか?

大棟耕介
大棟耕介
17年目かな
大嶋啓介
大嶋啓介
17年目。17年間のエピソードがあるわけですもんね。

笑えない状況で笑いを届けてきたなかで、行かなきゃよかったと思ったことや、または行ってよかったと思える感動のエピソードが、とんでもなくあるからそれだけ続けていると思うんです。

そのエピソードをぼくは本にしてほしいですよね。

大棟耕介
大棟耕介
じゃあ共著でやらしてください。
大嶋啓介
大嶋啓介
共著ってぼくも一緒に書かせていただくんですか(笑)

でもいろんなエピソードあると思うんですけど、今日ここで少し、印象に残ったエピソードがあったら教えてもらいたいです。

 

たいそうな使命や志なんてないですよ……

大棟耕介
大棟耕介
めちゃめちゃある。

めちゃめちゃあるんですけど、これぼくにとってはルーティンなんですよね。みなさんにとっては非現実の美しい話かもしれない。でもぼくにとっては会社勤めの方達が毎日会社に行くようなもの。

大嶋啓介
大嶋啓介
あぁぁ……
大棟耕介
大棟耕介
非常に日常的なんです。だから、淡々とした活動なんです。

だから、最初に大嶋啓ちゃんがぼくのことを紹介するとき、「この人は、日本中の病院を変えようとしている人なんです!」って意味わかんないこと言われて。

大嶋啓介
大嶋啓介
言ったー!(笑)
大棟耕介
大棟耕介
すげえ紹介のされ方だなと思って(笑)

そんなことこれっぽっちも思ってないわけですよ。だけど、人にはそう映るんだなと思ったんですよね。

ムネ
ムネ
うんうん

 

じつは、義務感とあきらめでやってます

大棟耕介
大棟耕介
その期待ってありがたいなと本当に思うんですよね。だから、それに応えたいなというのがあって。ぼくは超八方美人なんですよ。誹謗中傷に対してめちゃめちゃ弱いし、ものすごく気にするので、小さな約束を破るのも怖いわけですよ。
大嶋啓介
大嶋啓介
ああ……
大棟耕介
大棟耕介
だから続けてきちゃったんですよ。

「また来てね」って言われて、「また来るよ」って返しちゃったことが破れないだけなんです。むかしはこの活動を使命だと思ってやってたんですけど、いまは義務感でやってるんですよね。

ムネ
ムネ
へぇぇぇ!
大棟耕介
大棟耕介
むかしは「覚悟をもってやってる!」って言ってたんですけど、いまは「あきらめ」でやってるんです。
大嶋啓介
大嶋啓介
はははwwww
大棟耕介
大棟耕介
でも、間違いなく世間が期待してくれてるんですよ。期待されるって生きていく上でありがたいことじゃないですか。

ぼくがひとつ言えるのは、使命よりも強い義務感があるということ、そして覚悟よりも強いあきらめがあるということ。

せっかく両親に健康に産んでもらって、みんな笑って朝起きることができているのだから、じゃあ、自分の力は全部出し切ろうという、そういう感覚でやっているのであって。あまり高尚なことは言えないです。

 

人から期待されたら、やるしかないじゃないですか

大嶋啓介
大嶋啓介
その飾らない大棟さんがなんか、ぼくは大好きですねぇ。
ムネ
ムネ
ほんとですよね。いまの話は美談にもできるのに。

でも大棟さんには、それ以上に17年やってきた実績だとか、届けてきた希望とかが圧倒的にあるってすごいですよね。

大嶋啓介
大嶋啓介
ほんとですよ。「ぼくはこんなことやってます!」って言うんじゃなくて、「あきらめでやってます」っていう方がすっげえいいなと思いますね。
大棟耕介
大棟耕介
もう本書いたらその本が売れちゃったりさ、読書感想文の課題図書になったり、挙げ句の果てにはぼくの事が倫理の教科書に載ってるんだから、「いい人」って。これまずいなと思って。子どもの教科書になってるんだから、これはやるしかないよねぇ。
大嶋啓介
大嶋啓介
いやすげえ!(笑)
ムネ
ムネ
今度の人間力大学が楽しみですね!
大嶋啓介
大嶋啓介
大棟さんに単独で話してもらうのもいいけど、こういう感じで対談しながら素の部分を引き出していくのも良さそうだよね。だっていますげえ面白いもんww
大棟耕介
大棟耕介
いいこと言っちゃった……
大嶋啓介
大嶋啓介
素の大棟さんを引き出してるだけなんですけどね(笑)

ぼくは絶対あきらめとか義務感でできないから、大棟さんみたいになれないから、だから憧れっていうか、すげえなと思っちゃうんですよね。

ムネ
ムネ
今度大棟さんに登壇していただく人間力大學のテーマが、「人生を豊かにする笑いとコミュニケーション」ということで、お仕事だけでなくプライベートも含めて人間関係に役立つ話をしていただきます。
大嶋啓介
大嶋啓介
なんか、大棟さんがもともと苦手だったっていうのがいいね。人を喜ばせることが苦手だったから、それを克服するためにパフォーマンスとかを勉強して世界一のパフォーマーになって。

大棟さんは技術はすぐに身につくって言いますけど、技術もすぐには身につかないですからね(笑)

そんな苦手な人が世界一のレベルで人を笑顔にする、大棟さんかっこいいっすねww

ムネ
ムネ
大棟さんありがとうございました!
大棟耕介
大棟耕介
ありがとうございます!!
大嶋啓介
大嶋啓介
ありがとうございましたー!