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人間力サミット2022 〜鬼丸昌也氏④〜

『ウクライナ侵攻と避難する子どもたちの今④』


前回の記事はこちら!

 

ハンガリーに留まる人、ウクライナ国内に留まる人

 

鬼丸昌也
鬼丸昌也
もう1つ特徴が、僕らが見聞きした情報に限るので、これが正確かどうかはわからないことを言うのですが、ハンガリーに逃げてきたウクライナ難民の約9割が女性や子どもや高齢者や身体障害者に限るってとこだったんですよ。

ムネ
ムネ
へぇぇぇ。それはなぜなんですか?
鬼丸昌也
鬼丸昌也
それは、皆さんもご存知のように、ウクライナは成人男性、大人の男性の出国を禁止しているからです。戦うために。
ムネ
ムネ
そうだ!そうですよね、侵攻を食い止めるために、男手が取られてる状態っていう。
鬼丸昌也
鬼丸昌也
そうです、そうです。これは個人的な見解、個人的な思いなんですけど、国を守るために銃を取って戦うっていうことはとても大事なことではあると思います。でも、同時に国の、政府の仕事として、民間人まで巻き込んで戦うことを肯定するのがいいかどうかってことを僕らは考えないといけないですよね。
ムネ
ムネ
うん。確かに。
鬼丸昌也
鬼丸昌也
これは、戦争が終わったあとに大きな…なんていうんですかね、問題というか課題を突きつけられると思うんですよね。それが後々お話しすることに実は密接に絡んでいて、僕らこういう風に難民、ハンガリーに逃げてきているウクライナ難民の皆さん調査した時に、先ほど言ったように、ハンガリーを通して、ヨーロッパにドイツなんかに逃げる人、ハンガリーの国内に留まる人たち、もしくはハンガリーまで、つまりウクライナから出ることの出来ない人がいるんだっていうことがわかったんですね。
なんで、ハンガリーに留まるか、ハンガリーから他の国に行かないのか、もしくはハンガリーにすら出ないのか、出られないのかっていうことを調べてみたんですけど、簡単に言うとわかったことがあって3つぐらい理由があるんです。1つは、貧しいから。つまり、ドイツとかまで逃げる金がない。2つ目、旦那さんと離れたくない。
香取貴信
香取貴信
うーん…
鬼丸昌也
鬼丸昌也
国で戦ってるわけじゃないですか。つまり、90%以上が女性や子どもとかお年寄りだけってどういうことかっていうと、家族が分断されてるってことなんですよね。ということは、お母さんとか親御さん1人で子どもを育てるのって大変じゃないですか。
ムネ
ムネ
はいはい。
鬼丸昌也
鬼丸昌也
ましてやこういう戦闘状態、戦闘から逃げてきた状態の中で、子どもをお母さんだけが抱えてるっていうのがどれだけお母さんたちに負担がかかってるかっていうことは、多分、ご想像いただけますよね?
今回のウクライナ危機で何が特徴かっていうと、親子が断絶されていること、そしてお母さんたちに、ものすごく精神的な負担がかかっているっていうこと。これは、戦争が終わった後も、親子の中や家族の中に、大きな…なんていうんですかね、苦しみというか、悲しみを残すことになるんではないかなって考えています。
もう1つ残っている人たちがいて、それがジプシー、今はロマって言ってるんですけど、元々ヨーロッパで差別をされている、ヨーロッパ中を歩き回っている人たちがいるんですけど、この人たちもハンガリーやウクライナに残っている状況がよくわかったんです。こんな状況がわかってきたので、簡単に言うと、テラ・ルネッサンスでは、まずハンガリーと勢い余ってウクライナ西部に入っちゃって。ウクライナ西部で取り残されちゃった人たちに、食料品の支援活動とか。
香取貴信
香取貴信
マジか!

 

支援の内容

 

鬼丸昌也
鬼丸昌也
はい、こういうの、キッチンポイントって炊き出し場も今作ってですね。あと薬が。逃げてきてるので、病院に薬取りに行けないっていう方には処方箋持っていたら、ハンガリーで薬を調達して、ウクライナに持っていく支援とか。こういうのをちょこちょこちょこちょこやらせてもらったり。キッチンポイントって炊き出し場を作るためにハンガリーで冷蔵庫を仕入れてきて、ウクライナまで持っていって、今、こういう炊き出し場を作ったりとか。
鬼丸昌也
鬼丸昌也
すげーな。
鬼丸昌也
鬼丸昌也
こういう取り組みを3月の16日から約1か月以上、はじめております。こんな感じで。すみません、時間がないのでダダダっと紹介するんですが、これまでにここまでの提供をさせていただいたり、あと、今ウクライナの西部に20万から30万人、ウクライナの東部や中部から逃げてきてるんですね。国内避難民と言って。ウクライナ西部って元々貧しい地域なんです。それはなぜかっていうと、ハンガリー系とか少数民族が多く住んでいて、これはウクライナ政府の悪いところなんですけど、ウクライナ政府はウクライナの中心部だけの開発をやってきたので、東部とか西部とかって後回しだったんですよ。
ムネ
ムネ
うんうんうん。

 

善意に依存した支援は長くは続かない

 

鬼丸昌也
鬼丸昌也
すごいのは月収3万~4万しかないウクライナ西部の人たちがホームステイとか、そういう形で30万人受け入れてるんですよね。

香取貴信
香取貴信
すごいなぁ
ムネ
ムネ
えぇぇぇぇ
鬼丸昌也
鬼丸昌也
でもこれって後々問題を起こしている、必ず起こすって僕らは想像ができるので。どういうことかというと、善意に依存した支援って長く続かないんですよ。
ムネ
ムネ
我慢してたり、無理してるから。
鬼丸昌也
鬼丸昌也
そうです、我慢するから。だから「お前らだけ何で支援を受けるんだ」とか実際、物価がすごく上がってるんですよ。だから、支援する時大事なのは、支援をすべき難民の人、支援対象者も大事なんですが、支援を受け入れている人たちも支援することが大事なんですよね。だから、例えば、養護施設に入っている子どもたちを支援することも大事ですが、同時に、養護施設の方たちのケアも大事だったりするじゃないですか。
ムネ
ムネ
いや、仰るとおりですよね。そうですよね。
鬼丸昌也
鬼丸昌也
両方支援しないと、継続したケアってならないんですよね。だから、こういう風に避難所として提供してる、ハンガリーの雑貨屋さんなんですけど、雑貨屋さんの避難所も我々の資金を使わせていただいて、整備をさせていただいたりとか。
ムネ
ムネ
いやぁ、すごい。
鬼丸昌也
鬼丸昌也
こんな風に、食料品なんかが雑多に置かれていたので、棚を買ってきて、5S、整理整頓なのかも日本のやり方をお伝えして、先入れ、先出しで支援がしやすくさせていただいたりとか。今、ざっと書いているような支援をこの1か月やらせていただきました。
あと、最後に、子どもの支援でいうと、こういう遊具とか。これ、ウクライナからハンガリーに逃げてきた子どもたちが描いた絵ですよね。戦車とかヘリコプターとかで空爆受けている様子を描いているのわかりますよね?
ムネ
ムネ
いやぁ…はい。
鬼丸昌也
鬼丸昌也
そうなんです、記憶に残るんですよね。こんな風に描いてあって。
これは、ウクライナ東部から逃げてきた難民の方が見せてくれた、自分の家が巡行ミサイルで撃たれた写真になりますね。こんな風に遊具や、おもちゃ、テレビなんかも施設に入れて。あと、ウクライナ語を忘れないように、ウクライナに帰った時にですね。ウクライナ語の絵本とかを買いつけてきて、ハンガリーにきている、ウクライナの母子の世帯なんかに配布をするっていう事業も今やらせてもらってます。
こんな風な、すみません、雑多な報告で申し訳ないんですが、こういう支援をざっとやってきました。

 

〜つづく〜(次回の記事を読む)

 

動画はこちらから!

 

 

人間力サミット 2022:鬼丸昌也氏×香取貴信氏

登壇日:2022年05月04日

講演テーマ 【ウクライナ侵攻と避難する子どもたちの今】

 

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