２３か４の時に、当時地元で有名だった占い師さん二人に占ってもらったら、３０まで生きられないとか言われて、結婚に対しても運がないから赤ちゃんを抱っこすることもないしって。

「だったら僕はお金持ちになりたいですー！」って言ったら、それにも縁がなくてと。あなた貧乏の家で育ったでしょ？って言われて、確かに僕は母子家庭で育ったし、兄弟も４人いました。

それで「俺の人生めちゃくちゃだな」と思って、まだ２０代前半だったと思うんですけど、その時から占いが大嫌いになったんですよ。

そんなこと言う人がいたの！？

いました。名前と生年月日だけでここまで言われなくちゃいけないのか、、、っていうくらい。でも他の人たちは「当たる当たる」って言うんですよ。

それで占いが嫌いになったんですけど、「嫌い」と感じるその中には「恐怖」があって。怖いから、僕は耳を塞ぐようにしてたんですね。「占いなんて全く信じない」と。

ただ、周りには占いを信じない人ってたくさんいたんですけど、自分で勉強して体験してみてから初めて否定しないと、「占い信じない」って言っちゃダメだと思ったんですよ。

なるほど（笑）

目の前にラーメンを置かれて、何が入っているのか、作った人がどんな人なのか、何も知らない段階から「おいしくないよ」って決め付けてるのと同じで。自分で勉強した上で「占いなんて信じない」っていうのもそうですし、恐怖って理解できないものから生まれるんですよ。

道を歩いているときに大型犬に追いかけられている時もそうですし、海を泳いでいてサメが出てきたら怖いじゃないですか。意思疎通ができないし理解ができないから怖いと感じるんですよね。そこから「嫌い」って言う感情が生まれてくるんですよね、人もそうですけど。

知識がある人、大型犬でもしっぽ振っているから噛み付いたりしないよとか、サメでもジンベイザメはやさしいから人を襲ったりしないよとか、その知識があれば海でパニックになる必要もないわけですよね。

たしかに

だから僕は、全否定してやろうと思って占いの勉強を始めたのが、きっかけだったんですよ。その上でやってみて思ったことは、占いというものに人が支配される必要は全くない。

ただ、１５年間いろんな人の統計を取ってきて思ったことは、参考にはした方がいいと思います。

よくいう「運勢」というものに対して、良し悪しは存在しないということがわかりました。

え、良いと悪いがないってどういうことですか？

占い師さんから今年は良いと言われた、悪いと言われた、ってよく聞くと思うんですけど、確かに統計学上では人の運勢の良し悪しをグラフ化することが可能です。

自然界の法則に基づいていくと、必ず人の運勢っていうのは上がったり下がったりを繰り返していくのですが、「良い」と「悪い」を決めているのはその人の心なんですよ。

なるほどぉ

運勢が上下している中で、上がったときに「良い」か、下がったときに「悪い」か、それを決めているのはその人の心です。運勢っていうのはエネルギーみたいなものなので、上がっている運勢を自分自身が何に対して使うのか、確認しておかないと良い結果は得られないです。

ガソリンみたいなものだと思ってくれればいいです。車でいうと軽自動車に、運勢が上がっている時は１０トントラック分の燃料が入るんですよ。

なるほど！

ただしそれを利用する僕たちはその「目的地」が明確に決まっていない限りは、家でずっと吹かしていても１０トン分の燃料なんてなんの役にも立たないですもんね。

なるほどなるほど。

でも１０トン分の燃料があると分かったときに、自分は北海道まで行けたんだと、普段行けないところまで行ける事に気がつけるわけですよね。

なので、上がるか下がるかを知るよりは、「使い方」を明確にしておかないと、開運というのは生まれにくいのかなと思ったりします。