夢なんてあるヤツはいいけどさ、俺みたいにねーヤツはさ、しょうがねーんだよ。あの、得意不得意だから。

ああ、それ僕、やっぱり(中村)文昭兄さんも言ってますけど、香取さんのそこもう少し聞きたいなと思うんですけど、僕も今「夢はなくていい」ってそれは最近そうだなって思うのもあるので、香取さんそれもう少し深掘りしてもらいたいなと思うんですけど。

あ、俺⁉俺？そうなの？
なんかさ、俺は悩んでたの。夢がないから。隣にさ、加賀谷みたいなのがいんじゃん。夢を追ってるヤツがいるから、夢があるヤツはすげーヤツで、夢のない俺はダメ人間だなってやっぱ思ってて。自分で自分を攻撃してたの。で、ある時気づいて、文昭さんに相談して、講演とかやるとさ、最後質問コーナーでさ、加賀谷の話するからさ、「香取さんの夢はなんですか？」って言われるわけさ。そんで、俺、嘘ついてたの、夢ないのに(笑)

ハハハハハハ

ほんで、苦しくて。どうしようかなって思って、編み出した方法が、「あの、今日講演何時までですか？」って言って「２時までです」って。「質問コーナー入れて何時までですか？」って言って、「２時までです」って言われたら、2時まで全部喋り切ろうって思ったの。

ハハハハハハ

そして「今日は時間いっぱいなので、質問コーナー割愛します」ってなるから(笑)
それで逃げてたの。それで、文昭さんに「俺、相談あるんですよ」って言って、「俺、夢ないんですよね、どうしたらいいんすかね？」って言ったら、「大丈夫だよ、俺もねーから」って言われて。ハハハハッ
相談する人、間違えたな～みたいな。でも、よくよく考えたら、描けるか描けないかって得意不得意だと思うのよ。

ああ～

運動が得意な人もいるじゃん。ね。でも運動が苦手な人もいてさ。で、みんなみたいに夢を描くのが得意な人がいんのよ。で、俺みたいに夢を描くのが苦手な自分がいるだけだから。だから、なくたって、それ普通だからっていう。

ああああああ

ある人は夢を描くのが得意な人なんだなって。夢が描けない自分は、そこは自分が今苦手なんだなと。
苦手だったら、いいじゃん。そしたら答え１つでさ、夢あるヤツを応援すればいいんだよ。
夢を持ってるヤツらを一生懸命応援するじゃん。「がんばれよー」とかって言って。そいつが夢叶ったら、ちょっとほら、俺のおかげみたいになるじゃん(笑)
あいつあんな喜んでるけど、俺応援したらから俺のおかげだよなって思えんじゃん。ハハハハッ

香取さん、俺すごい感動。香取さんって最高の生き方だなって思って。その、夢がない人に対して、夢を無理に持とうとしなくていいよって香取さん言われていて。そういう時は、夢を追いかけているヤツを応援してあげればいいって。それ最高の夢だなって。逆に僕は素敵な夢だなって思いました、香取さん。

いや、違うよ。痛い目見たからだよ。俺はその、夢が自分に描けなかったから、こうやって夢あるヤツを否定して回ってたわけよ。ドリームキラー。こっちのステージに引きずり降ろしたかったのよ。
「お前だけ行くなよ」って思ってたわけ。だから、「そんなん出来るわけねーじゃん」って出来ない理由を100万通り言うわけよね。「そっかぁ」って。そしたら「よし！」ってなるの。ハハッ。

最低な人だったんですね。

そう。それって投げた球が返ってくんだよ。

ああああ

自分が何かしようかなって思った時に、否定ばっかりずっとして回ってたらさ、そりゃー否定されるよね。
「俺、こんなことやりたいと思ってるんだけどさ」「絶対無理だろッ」って言われんじゃん。それで痛い目見たのよ。逆も投げた球返ってくるじゃん。応援ばっかりしてるヤツに、初めて何かやりたいこと見つかったらさ、応援されてたヤツはさ、「今こそ、お前の夢叶えてやるわ！」みたいになるじゃん。

そうですね～

だから、投げた球返ってくるもんね。うん。

いや～香取さん、それは本当に。今のはちょっと日本中の方たち、子どもたちにも聞いてもらいたいですね。

いや、俺みたいになんなよって(笑)

違う、違う。そこじゃなくて。
夢を描くのが得意な人も、描けない人もいるって。それを卑下する必要はなくてね。

そうそうそうそう。

でも、夢があるヤツを応援すればいいって。それ本当返ってくる。香取さんの生き方見ていて、周りの人たちが、香取さんが何かやろうとした時を待ってますもん、やっぱり。香取さんが何かやる時は、みんな「よし来た！」っていう風になりますもん。

本当？じゃあ、今、全員でマスク配るぞ。

(笑)
オッケー、オッケー、やります、やります(笑)

今から、マスクやんぞ。

全然やりますよ、香取さん。

あの、加賀谷さんに聞きたいのが、いいですか？

はい、どうぞ。

香取さんの今の、夢がない時は人の夢を応援するっていうのもすごく素敵な。それもまた１つの夢だなって思いますし。
とは言っても、夢を見つける方法があるとするならば、加賀谷さんが「夢を見つけたい」っていう人に対して、夢の見つけ方があるとしたら、どういうのがあるのかなって思うんですけど。夢の見つけ方のヒントっていうかですね、はい。

そうですね、僕の場合はですね、これは僕の考えなんですけど、多趣味なんですよ。

そうですよね！ラーメン作ったり。

そう。鉄道大好き、作るのも好き、ディズニー好き。もう本当にいわゆる好きになるものっていうのがたくさんあるんですよね。でもこれって別に大きなことでなくてもいいと思うし、で、これが周りに合わせることなくてもいいと思うんですよ。
なんか、「みんながこれ好きだから、私も好きになろー」じゃなくて、好きなことになると、おんなじ好きな人が必ず出てくるはずなんですよ。

はい

小学生の時、まだディズニー出来る前って、鉄道、電車が大好きだったんですよ。そうしたら、クラスメイトに２人３人いるんですよ、電車好きが。

はい、はい

っていうように、なんか自分が好き！って思った時に、周りに「お前も好きなの？」みたいな形でそうやって仲間を増やすっていうことが出来たっていうのはありましたね。
ディズニーランドがはじまった時に「ディズニー、俺大好き！」って言ったら、男の子4人組でディズニーに行ったり、更に僕、極めて行くようになったら、ついていけなくなっちゃって、みんなが。僕１人で行くようになっちゃったりとかしていくわけですよ。

はははっ

いいね。

その、好きから夢に繋がっていく可能性があるってことですよね？

はい。そうです、そうです。

でもさ、あれじゃない？鬼丸、鬼丸のところはさ、子どもたちって言っても、子ども兵だったじゃん、昔。

ああああ、そうだね。

それで夢を見つけるってちょっと厳しくない？