人間力サミット2020　〜山崎拓巳さん④〜

続いて質問させていただきたいんですけど、今日本の人たちの自己肯定感だったり、セルフイメージだったりがとても低いっていう風に言われていて、特に子ども達で自分に自信が持てないっていう方達が多いみたいなんですが、どうやったらセルフイメージを上げることができるのか、教えていただきたいです。

そうですね。生まれてから今日までに、色んな心の体験をしてきているわけですよね。

その中にはうまく言葉にできていない、言語化できていない感情の渦みたいなものがグルグルグルとあって、これが深層意識のことだと思うんですね。

僕たちが見えている世界っていうのはそのごく一部だけで、それしか認識できていないと。その認識できていない大部分の中でセルフイメージは作られていくわけですけども、これは特に生まれてから10歳くらいまでの間に作られると。

なので、セルフイメージは家族関係が大きいよね。

つまり、自分のセルフイメージを作っているのは10歳までの経験が大きく影響しているということですか？

例えばそれ以降も、高校の先生だったり学生時代の友達だったり、取引先の相手や会社の上司など、色んな人との関わりや経験の積み重ねではあるんですが、その一つに対する「いたっ」とか「うれしい」とかっていう自分の反応は、小さい頃に経験したことの焼き直しだったりします。

人生で一番最初に振るいかけられる呪いは、「名前」です。

あぁぁ

「啓介」という名前によって、「啓介」として生きてきたでしょ？

僕は「拓巳」として生きてきたわけですよ。これは最初にかけられたおまじないですよね。

良くも悪くも、ということですか？

良くも悪くもです。そうやって、知らない間に自分の人生に呪いがかかってるの。

その呪い、解きたくないですか？

解きたいです！

それを解く方法が、セルフイメージを上げるっていうことなんですよね。

「今」の呪縛があって、そのおかげで悪くもならないけど、よくもならないんですね。

人生をより良くしたいと思ったときには、そこを書き換えていかないといけないっていうことですよね。

そうですね。啓介はゴルフをやる人だと思うんだけど、100で回る人だとする。でも仮に45で回れたとして、「やっばベストスコアかも〜」とか思っていると、後半55で回る、そういう風になってるんですよ。

拓巳さん、なってます！僕の友達はモロになってます。

そういう形で人生全体にコンフォートゾーン、要はその範囲に収まってると心地良いっていう場所があるんですよ。

そこから出ていったときに、人生は大きく変わっていくんですよね。それを今までも、知らない間に偶然書き換えてきているんですよ。

僕がセミナーでやらせてもらっているのは、未来のことではなくて、今までに自分のセルフイメージが偶発的に書き変わったことに気づくことなんですよね。

それを意図的に起こせたらいいよねっていうものをやってます。

なるほど。

今までの人生経験の中で、自分のセルフイメージが良くも悪くも書き変わってきているということなんですねぇ。

そうなんです。書き変わってきているんです。しかも偶発的に。

セルフイメージを意図的に書き換えるための方法も分かるといいなって思ったんですけど。

まず一つは、ぶっ飛んだ夢、クレイジーな夢を持つこと。

僕たちは過去の延長線上に生きているので、ついつい過去に上手くいかなかったことややったことが無いことを選ばなくなっていくんですよね。

結局今まで上手くいったことをやるっていうことは、つまりあなたの未来は、過去です！

あぁぁぁ

占いに行って占い師さんが僕の手相を見てね、

「分かりました、あなたの未来」
「分かったんですか！教えてください！」
「あなた自分の過去をよくご存知でしょう？」
「はい！」
「似たり寄ったりよ」
「……」

嫌ですよね（笑）

なので、僕たちは過去の呪縛を受けているんですよね。

これを断ち切るためには過去を忘れるほどの大きな石で頭をガーンと打つしかないんですけど、過去も重要じゃ無いですか。

じゃぁどうすればいいかというと、過去の延長線上にないぶっ飛んだ大きな夢を持つということですよね。