『夢と感動で輝く自主的な子どもの育て方⑤』

子どもたちから気付かされたこと「自分が夢がないじゃん！」

森野熊三

他にもいっぱい夢があってね。
「工事現場で棒を振りたい」とかね。
「朝、駅前でティッシュ配りしたい」とかね

ムネ

ほう！

森野熊三

「チョコレートになりたい」とかね

ムネ

チョコレート！！(笑)

森野熊三

なんかね意味不明な夢が多いのよ

ムネ

うんうん

森野熊三

なんでこんな夢、思ってるんだろうなと思った時にね。
僕ね気が付いちゃったのよ！

香取貴信

はい

森野熊三

なんかね、自分が恥ずかしくなってきちゃったの

ムネ

え！どいうことですか？

森野熊三

いや、僕ね。
「猫になれない」と思ってたの

ムネ

はははは！

香取貴信

クマですからね(笑)

森野熊三

そう！クマですからね。
猫にはなれないと思って・・・

ムネ

うん

森野熊三

ところがね子どもたちはどこかで猫になれると思ってるのよ！

ムネ

ほう！

森野熊三

だから、猫になりたいなと書ける

ムネ

チョコレートにも！

森野熊三

うん、なれると思ってるわけ！
僕なれないと思ってるわけ！

ムネ

はい

森野熊三

夢をテーマに講師が来てね。
夢を持ってるのは、子ども達の方がすごかったことに気が付いたの！

ムネ

はぁーーーー！？

森野熊三

僕はなれないものがいっぱいあると思っている大人が、子ども達に夢を語ろうとしてるのよ。
本末転倒じゃん！ってことに気が付いたの！

ムネ

いやぁーーー！
考えさせられる

森野熊三

そう、子どもたちの夢を聞いた瞬間に。
僕ね、夢のない大人だってことに気がついちゃったってこと！

ムネ

あぁーー！
夢に制限をかけてたんですね！！

森野熊三

そう！それで
「夢を持とう」って言おうとしてんのよ！
夢ないの僕じゃん！

ムネ

あぁーーー！

森野熊三

子ども達にその後。
謝るしかなくなっちゃった。
ごめんなさいって、今日はこの会場で一番夢のない人間がここに立ってますって

香取貴信

・・・

森野熊三

僕は猫になれないと思ってたし、チョコレートになれないと思ってるし。
駅前でティッシュ配ることを夢に思ってなかったんだって

ムネ

うんうん

森野熊三

僕はすごい恥ずかしくなっちゃって
子ども達全員の夢を
「一人一人が素晴らしい夢だね！」
「こんな夢も叶うんだね」
「きっと叶うよ！」
っていうことをね言うしかなくなっちゃって

ムネ

うんうん

森野熊三

「僕も夢を持ちます」って言って終わったの。
それで、校長室でね。
先生方に今日は一番夢のない人間が講師で来てしまって申し訳ありませんって言って

ムネ

はいはい

子ども達は笑顔で生きてる人を見るとその人の仕事を夢にする

森野熊三

僕は知りたいのが
「どうやったらこんな子ども達が育っていくのか？」
ってそしたら、学校の先生がね。
体育の先生だったんだけど、こう言ってくれたの

香取貴信

うん

森野熊三

福島さ・・、あ！森野熊三！
その時は福島さんって言われちゃったんだけどね

ムネ

あははは！

森野熊三

「子どもたちはね、笑顔で生きてる人を見るとその人の仕事を夢にするんです。だから、駅前でね笑顔でティッシュ配りをしてた人に会ったんだと思います。猫が楽しそうに道を歩いている姿を見ちゃったんじゃないですか」って

ムネ

あぁ・・・

森野熊三

「そしたら猫になりたいって思う夢ができたんでしょう。チョコレートを食べた人たちがみんな笑顔になっているのを見ちゃったんじゃないですか。そしたら、自分がチョコレートになってみんな笑顔にしようって夢を持ったんじゃないですか」

ムネ

うんうん

森野熊三

そうか！って
『周りの人の笑顔が子どもたちの夢』
になるんだなって教えてもらいました

ムネ

いやぁ！

森野熊三

すごい話でしょ！

ムネ

これすごい！
ティッシュを配ってた人がすごい楽しそうに配ってたんでしょうね

森野熊三

朝ね、おはようございます！って言ってね。
笑顔で元気よくティッシュ配ってる人を見たんだと思うのよ

ムネ

いやぁーー！

森野熊三

そしたら、もしかしたら家に帰ってきて「疲れた」っていうお父さんの姿見ちゃったら、どっちになりたいかって言ったら。
絶対テッシュ配る人になる！

ムネ

うーーーん！
確かに！

香取貴信

「疲れた」って帰ってきているのを見たら、やっぱり
「猫になりたい」って思うから

森野熊三

お父さん、お母さん絶対！
「最高！！楽しかったーー！」
って言って帰ればいいだけ

ムネ

あははは！

香取貴信

本当ですね

ムネ

すごいですね！
いや、どんなに立派な仕事をしてるか。
どんだけ年収が高いか、そういうことじゃなくて、親が楽しんでる仕事を生き生きしている姿

森野熊三

うんうん

ムネ

仕事だけじゃないかもしれないですけどね

森野熊三

だからね！
やっぱ子ども達ってね大人が子どもみたいに感動して喜んでる姿を見ちゃうとね。
もう完全に心奪われるね、子どもは

ムネ

うーーん

森野熊三

だから「スポーツ選手になりたい！」って子どもが出てきてね。
そして本当に世界のトップに立つ子ども達がそこから生まれちゃうんだよね

ムネ

いや、確かにそうですね！
スポーツの大会、大きな祭典とかもありますけど、全力で悔しがったり、全力で喜んでる大人の姿ってことですよね

森野熊三

そうそうそう！

ムネ

いやぁ、すごい！
なんかいや強烈ですね！

香取貴信

でも、やっぱり聞いていて、さっきの燎平の話もそうですし、それからマツダミヒロの話もそうですしね。
鬼丸の話も、てん兄の話もそうですし、みんな繋がってますね

ムネ

もう一貫性があるというか。
どこかしらがリンクしてますね

香取貴信

やっぱり、なるほどなと思いますね。
クマの世界も、人間の世界もさっきの話を聞いていて、僕たちは言葉が通じる分、言葉で何とかしようっていうことをし過ぎるかもしれないですね

森野熊三

人間ってそうよね！

次回！！

森野熊三が選ぶ道。

感動する生き方！

「そっちに行ったら

感動しないでできちゃうよ！」

「本当にいいの？」

〜つづく〜（次回の記事を読む）

〜もどる〜（前回の記事を読む）

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